2020年に省エネ基準が義務化されるいきさつには地球温暖化と今や交通事故よりも多いと言われているヒートショック(家庭内事故で主に冬期間家の中での温度差が激しいために起こる脳や心臓の疾患)の問題があるようです。
日本の住宅事情では度重なる地震災害での建物の強度が重要視され、耐震基準が義務化されていますが、断熱性能においても法制化され、2020年に義務化されることになりました。国内を1〜8地域の8区分に細分化し、福井県は5の基準値が適用となります。冬期の冷え込みの厳しさに基づいた区分で福井の場合一部奥越(旧和泉村)を除いて温暖な基準値となっています。当社は3年程前から長寿命型(長期優良)住宅を施工し、この基準値の断熱性能を冬場に体感して確かな暖かさを実感し、従来の建物のレベルの低さを改めて得心。義務化される前にワンランク上の「心地良さ」にこだわった住まいづくりをお勧めします。
極めて稀に(数百年に一度程度)発生する地震による力(建築基準法施行令第88条第3項に定めるもの)の1.25倍の力に対して倒壊、崩壊等しない程度 耐震等級2以上
【従来の建物との比較】(建築基準法施行令第88条第3項)
せん断力(係数)/普通(従来)の建物0.2〜0.3、長寿命型(長期優良)住宅1.0以上
地球温暖化防止の為に、冷暖房設備の使用をできるだけ抑えていくことが世界的な課題となっています。その為に居住空間の外気に接する部分すべてを断熱材で包み込む施工を行う断熱性能の高い家づくりが2020年には義務化されます。具体的には各部位に一定の性能以上の断熱材もしくは製品を使用する必要があります。 (参照/図A)断熱等性能等級4相当
【従来の建物との比較】
外気に接する部分には断熱材を当たり前に充填していますが、コストバランス的に断熱性能面では劣る家づくりです。2020年義務化に向けては、設備面のコストランクを低く抑えてでも断熱性能の高い家づくりをする必要があります。
給水管、排水管、給湯管を基礎コンクリートに埋め込まず、配管設備などの清掃や点検、補修、更新の工事が容易になっています。定期的な点検、修繕の計画書作成、維持保全期間は最低でも30年間。点検の実施は10年ごとに行います。 維持管理対策等級3相当
【従来の建物との比較】
資材が安く、施工が容易との理由から給排水配管などはすべて基礎コンクリートに埋め込みます。近年はカシ担保責任が10年間定められていますが、定期点検などの義務はなく、各社アフターサービスとして対応はバラバラになっています。
想定される自然条件や維持管理の条件の下で、大規模な改修工事を要するまでの期間を3世代(おおむね75〜90年)まで伸長するために対策が講じられています。具体的には構造材の樹種や太さ、通気、換気、防水などの対策、床下、天井点検口、床下330m/m有効高があることなどです。
劣化対策等級3相当
【従来の建物との比較】
近年の建物はほとんどが鉄筋コンクリートベタ基礎で施工されている為、床下が過度に湿気ることはほとんどありません。ただし、一部の工法についてはこの限りではありません。
75㎡以上で、少なくとも1階の床面積は40㎡以上。総2階建として床面積80㎡(24.2坪)。
長寿命型(長期優良)住宅として補助金が出ることから致し方ない面積基準だと思います。